福祉住環境コーディネーターが求められる理由
近年、我が国日本では平均寿命がどんどん伸びており、男性79.94歳・女性86.41歳(2012年のデータ)となっています。
65歳以上の人口比率が7%を超えると『高齢化社会』、14%を超えると『高齢社会』といわれ、65歳以上の占める割合が21%をこえると『超高齢社会』といわれ、すでに日本はこの段階に突入している深刻な状態です。
これに従って、お年寄りの方がご自宅で過ごす時間がとても長くなっているのは想像できると思います。
日本の住宅文化は、昔から段差が多く、廊下や通路が狭いなどの特徴があり、今の高齢者にとって安全で快適な生活ができるとは言いません。これは障害を持った方でも同じで、実際に近年多くの家庭内での事故がたくさん起こっています。
このような理由で安心して快適に、自立した生活を営むことができるように福祉住環境の整備が必要とされている中、その中核を担う人材が、この福祉住環境コーディネーターになるわけです。
福祉住環境コーディネーターの主な仕事内容は? 住宅改修・福祉用具選びと他職種との連携こそがやり甲斐!
福祉住環境コーディネーターの主な業務は、高齢者やケガ・病気で障害を負った方にたいして、身体機能や生活状況を十分に考えて、これらに考慮して段差や手すり、補講などを検討して住宅改修を行ったり、福祉用具等の利用についてのアドバイスを行うというものです。
つまり、ご自宅で適切でないと考えられる部分を工事を行って直したり、福祉用具のレンタルや購入とをあわせて、検討・導入していきます。
そのため医療・介護、建築、福祉用具等の専門職と連携を図りながら、傷害をもった方やお年寄りの方などの依頼者さんに、最適な住宅改修プランを提示する能力が要求されるやりがいのある資格です。
つまり、医療、福祉、建築に関する幅広い知識が必要になってきます。
また、『福祉』と付いているので、その福祉業界の資格と思われがちですが、実際のところ『建築・建設業界』での有効性が非常に高いです。
その理由としては、新築やリフォームのついでに、自分が歳をとった将来のことを考えてバリアフリーにしておくのが当たり前になってきていることと、後述しますが『理由書』自ら作成できるからです。
実際に私が資格を持っていて良かったこと
私はたくさん資格を持っていますが、実際に勉強してとても役に立ったな~と実感できたのは福祉住環境コーディネーターの資格だけです。
その理由としては、病院を退院される患者さん、介護施設を退所される利用者さんの自宅訪問のときに、お体の状態や性格、経済状況までを把握した上で、検討しなければならないのでとっても役に立ちました。
広い知識がいりますが、それは自分の視野を広げるということになるので、是非、チャレンジしてステップアップして欲しいと思います。
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参考にしたいと思います。